キャベツは便秘にいい?生で食べて張る人と、加熱・発酵が合う人の違い

便秘

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キャベツは、便秘にいい野菜として名前が挙がることがあります。

ただ、実際には「キャベツを食べれば出る」と言い切れるほど単純ではありません。生で食べるとお腹が張る人もいれば、火を通したほうが続けやすい人もいます。

キャベツの食物繊維は、不溶性食物繊維が中心です。そのため、便のかさを増やす方向には働きますが、すでにお腹が張りやすい人では、食べ方によって苦しく感じることもあります。

この記事では、キャベツと便秘の関係を、食物繊維の特徴、生・加熱・発酵の違い、自分に合う食べ方の順に整理します。

キャベツは「食物繊維が多い野菜」と考えすぎない

キャベツ100gの食物繊維は1.8g

生のキャベツ100gに含まれる食物繊維は1.8gです。成人の目標量と比べると、キャベツ100gだけで十分とは言えません。

キャベツが「食物繊維の多い野菜」として語られることは多いのですが、実際の数字はごく標準的です。悪い意味ではなく、キャベツは繊維の量で押す野菜ではない、ということです。

不溶性食物繊維が多く、張りにつながることもある

1.8gの内訳は、水溶性が0.4g、不溶性が1.4g。8割近くが不溶性食物繊維です。

不溶性食物繊維は、便のかさを増やす方向に働きます。

ただし、すでにお腹が張りやすい方や、食物繊維を増やすと苦しくなりやすい方では、生のキャベツを増やすことで張りや詰まった感じが強くなることがあります。

水溶性と不溶性のどちらが自分に足りていないのかを先に整理しておきたい方は、こちらにまとめています。

便秘にいい食物繊維はどっち?水溶性・不溶性の違いと自分に合う選び方

ビタミンUは便秘より胃の話として考える

キャベツといえばビタミンU(キャベジン)を思い浮かべる方が多いかもしれません。S-メチルメチオニンという成分で、名前は胃腸薬から広まりました。

調べられてきたのは主に胃の粘膜に関するはたらきで、便秘に対する成分として確かめられているわけではありません。熱にも弱く、加熱すると減ります。

キャベツを腸のために食べるのなら、期待するところはビタミンUではなく、繊維と発酵のほうになります。ちなみにビタミンCは100gあたり38mgとされています。

キャベツが合う人と、かえってお腹が張る人の違い

キャベツを増やしてお通じが整う人がいる一方で、食べた日ほどお腹が張るという人がいます。

キャベツにはラフィノースというオリゴ糖が含まれています。オリゴ糖は腸内細菌のえさになる成分ですが、細菌がそれを分解するときにはガスが出ます。

もともとガスがたまりやすい方や、腸の動きが落ちている方では、このガスが逃げ場を失って張りにつながることがあります。

キャベツは、食べてもお腹が張りにくい人には取り入れやすい野菜です。

一方で、すでにお腹が張っている人や、食物繊維を増やすと苦しくなりやすい人は、生のキャベツを増やす前に、火を通して少量から試すほうが安心です。

生のキャベツが合いにくいときのサイン

  • 食べた日の夕方から夜にかけて、お腹が張る
  • ガスが増える、においが気になる
  • 張っているのに、便そのものは出ない
  • 千切りやサラダなど、生で食べることが多い
  • もともとお腹が冷えやすい

いくつか当てはまる場合は、量を増やす前に、生から加熱へ変えてみると、お腹の張り方を確認しやすくなります。

張りと便秘が同時に起きているときの考え方は、こちらで詳しくまとめています。

お腹が張るのに便が出ないのはなぜ?ガスと便秘が一緒に起きる理

便秘が気になるときのキャベツの食べ方

キャベツは、毎日食べなければ意味がないものではありません。

便秘が気になるときに試すなら、まずは少量からで十分です。生の千切りを山盛りにするより、火を通して小鉢一杯くらいから始めるほうが、お腹の張り方を確認しやすくなります。

まずは生より、火を通して食べる

お腹が張りやすい方は、生の千切りを増やすより、やわらかく煮たキャベツを小鉢一杯から試してみてください。

火を通すと食べやすくなり、汁物にすれば水分も一緒にとれます。数日食べてみて、張りが強くならないか、便の硬さや出やすさに変化があるかを確認します。

スープにして、水分も一緒にとる

キャベツを試すなら、スープにするのが取り入れやすいです。

生の千切りより食べやすく、水分も一緒にとれます。便が硬くなりがちな方は、ざく切りにしたキャベツをやわらかく煮て、小さめのお椀一杯から試してみてください。

芯も使うなら、薄く切って一緒に煮ると食べやすくなります。

発酵キャベツは少量を添えるくらいにする

発酵キャベツは、主役にするより副菜として少し添えるくらいがちょうどいいです。

ザワークラウトや乳酸キャベツは、キャベツを塩で発酵させたものです。生のキャベツより食べやすく感じる人もいますが、塩分もあるため、量を増やしすぎないようにします。

発酵食品を家で続けるハードルを下げたい方は、こちらでも触れています。

便秘のときにおすすめの無印良品|腸にやさしい食べものを解説

毎日の野菜選びを見直したい方へ

キャベツは特別な健康食材というより、普段の食事に無理なく入れやすい野菜です。

だからこそ、続けるうえでは「どう食べるか」だけでなく、「どこで買うか」も大切になります。新鮮な野菜が手元にあると、スープや副菜に使いやすくなり、食事を整えるきっかけにもなります。

無農薬野菜宅配のミレーは、千葉県を中心とした契約農家の野菜を扱う宅配サービスです。旬の野菜を自宅に届けてもらえるため、スーパーに行く時間がない方や、野菜をまとめて取り入れたい方には選択肢になります。

実際に届いた野菜の中身や、スーパーとの違いはこちらでまとめています。

→ ミレーの無農薬野菜を使ってみた口コミ|スーパーとの違いと正直な感想

キャベツだけで便秘を整えようとしない

キャベツで足りるのは、主に不溶性の繊維です。便が硬い、コロコロしているという状態には、水を抱えるほうの繊維——水溶性が要ります。海藻、オクラ、大麦、果物といったところです。

そして、繊維をいくら足しても、水分そのものが足りていなければ便はやわらかくなりません。キャベツをスープで食べるとよいのは、この二つを同時に満たせるからです。

キャベツを増やして2週間ほど変化がないなら、足りていないのは量ではなく、繊維の種類か、水分か、あるいは腸の動きのほうかもしれません。

毎日料理をする余裕がなくて、食材から整えること自体が難しい方は、こちらに現実的な方法をまとめています。

食事を変えられない人の便秘対策|忙しい生活でもできる現実的な整え方

こんな症状があるときは、医療機関に相談してください

  • 便に血が混じる
  • 便が急に細くなった状態が続いている
  • 強い腹痛がある、または吐き気をともなう
  • 食事を変えていないのに体重が減ってきた
  • 何日も出ない状態を繰り返している
  • 市販の下剤を使わないと出ない状態が続いている

また、甲状腺の治療を受けている方は、生のキャベツを日常的に多く食べることについて、主治医に確認しておくと安心です。

受診したほうがいい状態の見分け方をもう少し確認しておきたい方は、こちらにまとめています。

便秘で病院に行く目安|血便・腹痛・便が細いときに考えたいこと

まとめ|キャベツは「生で増やす」より「火を通して少しずつ」

キャベツと便秘の関係を、食物繊維の特徴と食べ方の違いから見てきました。

キャベツの食物繊維は100gあたり1.8gで、その多くは不溶性食物繊維です。便のかさを増やす方向に働く一方で、すでにお腹が張りやすい方は、生のキャベツを増やすことで苦しく感じることがあります。

大切なのは、キャベツの量を増やすことより、自分のお腹に合う食べ方を選ぶことです。生で張りやすいなら、まずは火を通して小鉢一杯から。便が硬くなりがちな方は、スープにして水分も一緒にとる形が取り入れやすいです。

キャベツだけで便秘を整えようとせず、張り方や便の硬さを見ながら、加熱・スープ・発酵を少しずつ試してみてください。

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※この記事は健康に関する一般的な情報の提供を目的としており、特定の疾病の予防・治療を保証するものではありません。体調に不安のある方は、専門医にご相談ください。

参考にした情報

  • 文部科学省「食品成分データベース」日本食品標準成分表2020年版(八訂)/キャベツ 結球葉 生・ゆで
  • 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」食物繊維の目標量
  • S-メチルメチオニン(ビタミンU)に関する一般的な解説
  • ラフィノース(オリゴ糖)と腸内発酵に関する一般的な解説