こんにちは、「ナチュラルヘルスカフェ」へようこそ。
「キャベツは健康にいい」とよく言われますが 、実際どのように体に作用するのか、そしてどう取り入れることが、一番体に優しいのか、意外と知られていないのではないでしょうか?
この記事では、キャベツに含まれるファイトケミカル(植物が持つ第7の栄養素)に焦点をあて、その力を最大限に活かすための方法として注目される「煮出すスープ習慣」について、やさしく紹介していきます。
ファイトケミカルとは?|第7の栄養素と呼ばれる理由
ファイトケミカル(phytochemicals)とは、野菜や果物、豆類などの植物が、害虫や紫外線から身を守るために作り出す化学成分のこと。
この成分をスープにして体に取り入れようというのが『ハーバード式野菜スープ』です。
ビタミン・ミネラル・食物繊維などとは異なり、五大栄養素に含まれない「第7の栄養素」とも呼ばれています。抗酸化作用、抗炎症作用、がんリスク低減、免疫サポートなど、体を守る側面で注目されています。
キャベツに含まれる代表的なファイトケミカルとその効果
キャベツにはこのファイトケミカルが豊富に含まれており、特に代表的な3つの成分が知られています。
成分名 | 主な作用 | 含まれる部位や特徴 |
---|---|---|
イソチオシアネート | 解毒酵素の活性化、がんリスク低下、抗酸化 | 刻んだ時に香る辛味のもと |
スルフォラファン | 肝機能の向上、抗酸化、抗炎症 | ブロッコリースプラウトでも有名 |
インドール-3-カルビノール | 女性ホルモンの代謝サポート、がん予防研究対象 | 加熱で発生。茹で汁にも含まれる |
これらの成分は、とくに外葉や芯の近くに多く含まれると言われています。
普段は捨てがちな部分こそ、植物が自らを守る力を蓄えた場所。その力をどう取り入れていくかが鍵です。
“煮出す”という発想|まるごと使って、体を整える
ファイトケミカルの多くは、水に溶けやすかったり、加熱で壊れやすかったりします。 そこで注目されているのが「煮出す」方法。
キャベツを含む野菜を水からじっくり煮出すことで、成分をスープの中に移し、まるごといただくことができるのです。
特に芯や外葉など、普段は捨ててしまう部分もそのまま使えるのが魅力。 胃腸にもやさしく、忙しい朝でも1杯のスープで整えることができます。
野菜の力を最大限に活かす方法|ハーバード式スープとは?
そんな「煮出す健康習慣」を実践に落とし込んだのが、医学博士・髙橋弘氏の著書『ハーバード式野菜スープ』です。
キャベツ、玉ねぎ、にんじん、かぼちゃの4種類を皮ごと煮出すレシピで、
- 免疫力の底上げ
- 血管と腸内環境の改善
- 抗酸化・抗炎症のサポート
といった作用が期待されるとされ、多くの読者の支持を得ています。
野菜の力をまるごと取り入れたい方におすすめの1冊です。
暮らしへの取り入れ方|週1回でも、続けられる整え方
- 基本のスープを作り置き:1回で1リットル程度作って、冷蔵保存(3日)または冷凍保存(2週間)
- 味噌汁や煮物に活用:スープをベースに、具材を変えてアレンジ
- 朝に1杯、習慣化:温かいスープは胃腸をやさしく起こしてくれます
ファイトケミカルは「毎日少しずつ」が理想。スープなら、無理なく摂り続けることができます。
まとめ|キャベツの力で体を整える
キャベツには、植物が自らを守るために育んできたファイトケミカルがたっぷり詰まっています。
その成分は、私たちの体の中でも、老化や炎症、がんリスクなどと優しく向き合う力になってくれるかもしれません。
特別なことをするのではなく、日々のごはんの中に、スープという形で取り入れてみる。
週に1回、煮出した野菜スープを朝の一杯にするだけでも、体は少しずつ整っていきます。
今の体を守るための「たしかな積み重ね」として、キャベツの植物の力を暮らしに活かしてみませんか?。
※この記事は一般的な健康情報の提供を目的としています。特定の疾病の治療・予防を目的としたものではありません。体調に不安のある方は専門医へご相談ください。
コメント