「せっかく家でエスプレッソを淹れたのに、カフェみたいにおいしくない…」そんなふうに感じたことはありませんか?
初めてエスプレッソを飲んだとき、「苦いな」と思いながらも、その濃厚な香りにどこか惹かれるものがありました。
じつは、エスプレッソとドリップコーヒーは、同じ豆でも淹れ方次第でまったく違う表情を見せてくれるんです。だから「エスプレッソ専用の豆を買わなきゃ」と構える必要はありません。
今回は、自宅でも理想の一杯を淹れるために欠かせない「豆の選び方」と「焙煎度の違い」について、やさしく解説していきます。
- 「どんな豆がエスプレッソに向いているの?」
- 「焙煎度で味はどう変わるの?」
といった疑問も、この記事でしっかり解消できます。エスプレッソ、ドリップどちらの淹れ方にも応用できる内容なので、日常のコーヒー選びにもきっと役立ちます。
エスプレッソに適したコーヒー豆の選び方
エスプレッソの味を決める要素の中でも、最も重要なのが「豆選び」です。ただ、豆といっても種類や産地、焙煎度までさまざまで、初めての方は迷ってしまいますよね。
まず覚えておきたいのは、「自分がどんな味を求めているか」という視点。
- 濃厚で苦味のある一杯を求めるなら深煎り寄り
- 香りを楽しみたいなら中深煎りの香り高い豆
がおすすめです。
ここでは、味を左右する3つのポイント、品種・産地・ブレンドについて順に見ていきましょう。
品種の違い
コーヒー豆には主に「アラビカ種」と「ロブスタ種」の2種類があります。それぞれが持つ香りや味の個性は異なり、エスプレッソの仕上がりにも大きく影響します。
品種 | 特徴 | エスプレッソ向きか |
---|---|---|
アラビカ種 | 酸味や甘みが強く、 フルーティーで上品な味わい | ◎(香り豊かでまろやかな味わい) |
ロブスタ種 | 苦味が強く、 カフェイン含有量が多い | ○(ブレンド用や濃厚な味わいに) |
たとえば、アラビカ種100%の豆は繊細で香り高い仕上がりに。
一方、ロブスタ種をブレンドすると、クレマが豊かで力強い味わいになります。

ただし、どれが正解というわけではありません。私自身、いろんな豆を試すうちに「これは好き」「これはちょっと違うな」と感じることが増えていきました。
そうやって選ぶ楽しさが出てくると、いつの間にか日常の中でコーヒーに向き合う時間が増えていたりします。
産地ごとの風味

品種だけでなく、「どこで育ったか」によっても風味はまったく異なります。土壌、気候、標高などが味に影響し、同じアラビカ種でも産地が違えば別のコーヒーのように感じられることも。
酸味が苦手な人もいれば、酸味が好きな人もいます。浅煎りのエチオピアで酸味を楽しむ人もいれば、深煎りのインドネシアでコクを味わう人もいます。
無理に誰かの好みに合わせる必要はありません。自分の好みを見つけていくことが、コーヒーとの自然な付き合い方だと思います。

好みがわからない方は「アラビカ種メインのブレンド」から試すと、苦味・酸味のバランスが取りやすく、失敗が少なくなります。

シングルオリジン or ブレンド
- シングルオリジン:特定の農園・地域に限定した豆。豆本来の風味や個性が際立つ
- ブレンド:複数の豆を組み合わせたもの。味のバランスが整っており、安定感がある
私は、ブレンドから始めて徐々にシングルオリジンへ移っていきました。ある時、「この酸味、ちょっと苦手だな」と感じたことがきっかけで、焙煎度についても興味を持ち始めました。
初めてならブレンドから始めてOK。安定した味わいを楽しみながら、「この香りが好き」「もう少しコクが欲しい」といった自分の基準が見えてきます。
ナチュラルヘルスカフェのひとこと
コーヒー豆は、ひとつ買って終わりではなく、暮らしとともに味が変わるものです。焙煎度や挽き方を少し変えるだけで、同じ豆でも表情が変わります。豆選びは難しく考えず、「今日はこの香りを楽しもう」くらいがちょうどいいのかもしれません。

焙煎度ごとの特徴と味わいの変化
エスプレッソの味わいは、豆の焙煎度によって大きく変わります。同じ豆でも、焙煎の違いでまったく別の味になるのがコーヒーの面白さです。
ここでは、焙煎度別の特徴や、それぞれの味のバランスの違いについて詳しく見ていきましょう。自分好みの一杯を見つけるためのヒントがきっと見つかります
焙煎度別の特徴
焙煎度の違いは、「どんな香りやコクを楽しみたいか」で選ぶのがポイントです。下の表で、自分の好みに近いタイプを見つけてみましょう。


エスプレッソに迷ったら、まずは中深煎り。苦味・甘み・香ばしさのバランスがよく、クレマもきれいに立ちやすい焙煎度です。
焙煎による味のバランス変化
エスプレッソには、中深煎り以上の豆がもっとも適しており、しっかりしたコクと深み、クレマを得られます。
焙煎度 | 酸味 | 甘み | 苦味 | コク |
浅煎り | 強い | 弱い | 少なめ | 軽め |
中煎り | 中程度 | 中程度 | 控えめ | 中程度 |
中深煎り | 控えめ | やや強い | 強め | 深い |
深煎り | ほぼなし | 濃厚 | 非常に強い | 非常に深い |
焙煎が進むほど酸味はやわらぎ、代わりに甘みと苦味が増して、チョコレートやナッツのような香ばしさが際立ちます。
個人的には、少し苦味と甘みのある中深煎りが好みですが、人によって「浅煎りの華やかさが好き」という方もいます。
迷った時に頼れる、店長おすすめセット(PR)
とはいえ、「どの豆を選べばいいか迷ってしまう…」という方のために、頼れるのが焙煎のプロが豆を選んでくれる豆善(まめぜん)の『店長おすすめセット』です。
豆善では、注文時に「苦味が好き」「軽めがいい」といった味の好みを事前にヒアリング。その情報をもとに、店長・岩谷武蔵さんが今いちばん状態の良い豆を厳選し、店内で少量ずつ丁寧に焙煎しています。
岩谷さんは、コーヒー業界歴10年以上のベテラン焙煎士。「三度の飯よりコーヒーが好き」という探究心で、豆が持つポテンシャルを最大限に活かす焙煎・抽出を研究し続けてきた職人です。
そんな岩谷さんが手がける豆は、届いたころにちょうど味が落ち着く飲み頃。香りもコクも安定し、エスプレッソにもドリップにも使える万能さが魅力です。
💡 ナチュラルヘルスカフェおすすめポイント
- 店長が毎月選ぶ“今飲むべき豆”を体験できる
- 苦味・酸味・焙煎度の希望を伝えられる
- LINEやメールで簡単に解約・一時停止できる
まずは、焙煎のプロが選んだ一杯を味わってみてください。カフェで飲むような香りとコクを、自宅で手軽に再現できます。

まとめ:理想の一杯は豆選びから始まる
エスプレッソに使う豆は「品種・産地・焙煎度」で味が大きく変わります。
【失敗しにくい豆選びの目安】
- 品種:アラビカ種をベースに、ロブスタ種が2割ほどブレンドされたもの
- 産地:安定した品質のブラジル産を中心にブレンドされたもの
- 焙煎度:酸味が出にくく、クレマが安定する中深煎り
とはいえ、決まった正解はありません。コーヒー豆は、組み合わせによってまるで別の飲み物のように味が変わります。大切なのは、「自分の好きな香りとコク」を少しずつ見つけていくこと。
迷ったときは、焙煎士があなたの好みに合わせて選んでくれる「店長おすすめセット」を試してみるのもひとつの方法です。新しい味との出会いが、思わぬお気に入りにつながるかもしれません。
焙煎の香り、抽出の音、立ちのぼる湯気その一瞬一瞬に、心を落ち着かせる力があります。
今日の一杯から、自分の好きな味と、暮らしの小さなリズムを見つけてみてください。
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