こんにちは、「ナチュラルヘルスカフェ」へようこそ。
「せっかく家でエスプレッソを淹れたのに、カフェみたいにおいしくない…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
私が初めてエスプレッソを飲んだときも、「苦いな」と思いながらも、意外と飲めるものだなと感じたのを覚えています。
今回は、自宅でも理想の一杯を淹れるために欠かせない「豆の選び方」と「焙煎度の違い」について、やさしく解説していきます。
エスプレッソに適したコーヒー豆の選び方
エスプレッソの味を大きく左右するのが、使用する豆の「品種・産地・ブレンド」の要素です。
ここからは、それぞれの視点で豆の特徴と選び方を見ていきましょう。
品種の違い
コーヒー豆には主に「アラビカ種」と「ロブスタ種」の2種類があります。それぞれが持つ香りや味の個性は異なり、エスプレッソの仕上がりにも大きく影響します。
品種 | 特徴 | エスプレッソ向きか |
---|---|---|
アラビカ種 | 酸味や甘みが強く、 フルーティーで上品な味わい | ◎(香り豊かでまろやかな味わい) |
ロブスタ種 | 苦味が強く、 カフェイン含有量が多い | ○(ブレンド用や濃厚な味わいに) |
たとえば、アラビカ種100%の豆は繊細で香り高い仕上がりに。
一方、ロブスタ種をブレンドすると、クレマが豊かで力強い味わいになります。
ただし、どれが“正解”というわけではありません。私自身、いろんな豆を試すうちに「これは好き」「これはちょっと違うな」と感じることが増えていきました。
そうやって選ぶ楽しさが出てくると、いつの間にか日常の中でコーヒーに向き合う時間が増えていたりします。
産地ごとの風味
品種だけでなく、「どこで育ったか」によっても風味はまったく異なります。土壌、気候、標高などが味に影響し、同じアラビカ種でも産地が違えば別のコーヒーのように感じられることも。
産地 | 特徴 | エスプレッソへの適性 |
ブラジル | ナッツやチョコのような風味 | バランスのよさで最も汎用的 |
エチオピア | フルーティーで華やかな酸味 | シングルオリジンで個性を楽しむ |
コロンビア | 甘みと酸味のバランスがよい | スムーズで飲みやすい |
インドネシア | スパイシーで深みのある味わい | 濃厚でボディ感のある一杯に |
酸味が苦手な人もいれば、酸味が好きな人もいます。浅煎りのエチオピアで酸味を楽しむ人もいれば、深煎りのインドネシアでコクを味わう人もいます。
無理に誰かの好みに合わせる必要はありません。自分の好みを見つけていくことが、コーヒーとの自然な付き合い方だと思います。
シングルオリジン or ブレンド
次に考えたいのが「シングルオリジン」か「ブレンド」かという選択です。
- シングルオリジン:特定の農園・地域に限定した豆。豆本来の風味や個性が際立つ
- ブレンド:複数の豆を組み合わせたもの。味のバランスが整っており、安定感がある
私は、ブレンドから始めて徐々にシングルオリジンへ移っていきました。ある時、「この酸味、ちょっと苦手だな」と感じたことがきっかけで、焙煎度についても興味を持ち始めました。

焙煎度ごとの特徴と味わいの変化
エスプレッソの味わいは、豆の焙煎度によって大きく変わります。同じ豆でも、焙煎の違いでまったく別の味になるのがコーヒーの面白さです。
ここでは、焙煎度別の特徴や、それぞれの味のバランスの違いについて詳しく見ていきましょう。自分好みの一杯を見つけるためのヒントがきっと見つかります
焙煎度別の特徴
焙煎度 | 特徴 | エスプレッソ向きか |
浅煎り | フルーティーで酸味が強い | △(酸味が強すぎる場合がある) |
中煎り | 甘みと酸味のバランスが良い | ○(華やかさを楽しむなら) |
中深煎り | 苦味と甘みのバランスが良くコクがある | ★(エスプレッソ向き) |
深煎り | 強い苦味とボディ感 | ★(しっかりした味を好む人向き) |
極深煎り(イタリアン) | 煙のような香ばしさと強い苦味 | ○(好みが分かれる) |
焙煎による味のバランス変化
エスプレッソには、中深煎り以上の豆がもっとも適しており、しっかりしたコクと深み、クレマを得られます。
焙煎度 | 酸味 | 甘み | 苦味 | コク |
浅煎り | 強い | 弱い | 少なめ | 軽め |
中煎り | 中程度 | 中程度 | 控えめ | 中程度 |
中深煎り | 控えめ | やや強い | 強め | 深い |
深煎り | ほぼなし | 濃厚 | 非常に強い | 非常に深い |
個人的には、少し苦味と甘みのある中深煎りが好みですが、人によって「浅煎りの華やかさが好き」という方もいます。
まとめ:理想の一杯は豆選びから始まる
エスプレッソに使う豆は「品種・産地・焙煎度」で味が大きく変わります。
- 初心者にはアラビカ種&ブラジル産の中深煎りブレンドが扱いやすくおすすめ。
- シングルオリジンで個性を楽しむ、深煎りでコクを出すなど、自分好みを探していくのも楽しい。
初めは、アラビカ種×ブラジル産の中深煎りブレンドがおすすめ。
でも、決まった正解があるわけではありません。いろんな豆を試しながら、自分の「好き」を見つけていくことが、コーヒーとの一番素敵な付き合い方かもしれません。
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