こんにちは、「ナチュラルヘルスカフェ」へようこそ。
コーヒーの香りが好きで、気づけば毎日のように飲んでいます。あるとき、「健康にもいいらしい」という話を耳にし、それがきっかけで、豆の種類や淹れ方、そして抽出方法の違いに少しずつ興味を持つようになりました。
今回はその中でも、「ドリップコーヒー」が健康面でどのような特徴を持っているのかに注目し、
インスタントとの違いや、体にやさしいとされる理由について、丁寧に掘り下げていきます。
コーヒーを健康的に楽しみたいと考えている方にとって、静かに参考になるような内容になればと思います。ぜひ最後まで読んでみてください。
ドリップコーヒーとは?|シンプルだけど奥深い、手淹れの基本
ドリップコーヒーとは、挽いた豆にお湯をゆっくり注ぎ、フィルターを通して抽出する淹れ方です。特にペーパーフィルターを使った方法は、家庭でも取り入れやすく、すっきりとした味わいになるのが特徴です。
お湯の温度や注ぎ方によって、味や香りが変わるのも魅力のひとつ。機械に任せるのではなく、自分の手で調整しながら淹れる過程そのものが、毎日のリズムをゆるやかに整えてくれます。
インスタントコーヒーとは?|溶ける仕組みと製法のちがい
手軽に飲めるインスタントコーヒーは、コーヒー液を乾燥させて粉末状にしたもので、お湯を注ぐだけでさっと溶けるのが特徴です。
でも、「どうしてあんなにすぐ溶けるんだろう?」と感じたことはありませんか?私自身、それが気になって調べてみたことがあります。
実はインスタントコーヒーは、コーヒー豆そのものではなく、いったんお湯で抽出されたコーヒー液を乾燥させた“元・コーヒー”なのです。

インスタントの製法
- スプレードライ法:熱風で一気に乾燥。コストが低く作りやすいが、香りはやや飛びやすい
- フリーズドライ法:凍結→真空乾燥。香りが比較的残りやすく、粒が大きめ
この粉末をお湯で戻すと、またコーヒーとして飲めるわけですが、「最初から一度お湯で出したものを、またお湯で戻したら、薄くなるんじゃ?」と感じた方もいるかもしれません。
でも実は、インスタントコーヒーは“戻しても薄くならないように”あらかじめ濃さを調整して作られています。
そのため、指定されたお湯の量で溶かせば、想定された味が再現できるようになっています。ただし、ドリップコーヒーに比べて香りやコクは弱く感じられることもあります。
これは、製造過程でポリフェノールや香気成分の一部が失われるためで、味や風味、そして健康成分にも差が出ることがあるのです。
ドリップコーヒーが注目される3つの健康面の理由
ドリップコーヒーは、香りや味わいの面だけでなく、健康への配慮という点でも注目されています。
ここでは、研究などでも明らかになってきた「体にやさしい」と言われる理由を、3つの視点からご紹介します。
カフェストールをペーパーフィルターでカットできる
コーヒー豆に含まれる「カフェストール」は、血中コレステロールを上昇させる可能性があるとされています。でも、ペーパーフィルターを使うことで、こうした油分を90%以上除去できることが分かっています。
抗酸化作用のあるクロロゲン酸がしっかり摂れる
ドリップコーヒーには、ポリフェノールの一種である「クロロゲン酸」が豊富に含まれています。これは体内の活性酸素を抑える抗酸化作用があり、生活習慣病や老化予防に関連があるといわれています。
香りと手作業の時間が心を整える
ドリップで淹れるときの香り、豆を挽く音、ゆっくり注ぐ手の動き。それらは、五感を通じて自然と気持ちを落ち着かせてくれます。
香りには副交感神経を優位にする働きがあるともいわれており、「コーヒーを飲む時間」が、心と体のリズムを整えるひとときになることもあります。
まとめ|体にやさしい一杯を、暮らしのなかに
インスタントの手軽さも魅力ですが、“淹れるところから楽しむ”ドリップコーヒーには、また違った良さがあります。
ペーパーフィルターで余分な成分をやさしく取り除きながら、香りやポリフェノールをゆっくりと引き出していくその過程には、味わいだけではない豊かさがあるように感じます。
私にとってこの時間は、ゆとりを持つことそのものです。おいしいと思うものに、ほんの少し手間をかける。それだけでも、味はやさしく、深くなるような気がしています。そんなふうにして、一杯のコーヒーが、体にも心にもやさしい時間になってくれたらうれしいです。
次回は、「焙煎度による成分の違いと豆の選び方」について、さらに詳しくご紹介していきます。
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