ドリップコーヒーの豆選び入門|焙煎度・体への影響・オーガニックの視点とは?

コーヒー

こんにちは、「ナチュラルヘルスカフェ」へようこそ。

コーヒーが好きで毎日飲んでいるけれど、最近は「どんな豆を選ぶか」にも少し気を配るようになったそんな方もいるのではないでしょうか。

味や香りの違いはもちろん、体へのやさしさや安心感も、豆選びからはじまります。今回は、ドリップコーヒーを楽しむうえで知っておきたい”焙煎度の違い”や”オーガニックの考え方”をやさしく解説していきます。


焙煎度とは?|浅煎り・中煎り・深煎りの違い

コーヒー豆は、生豆のままでは飲めないため、焙煎(ロースト)してから使用します。 焙煎度は「浅煎り」「中煎り」「深煎り」などに分かれ、それぞれ味や香り、含まれる成分に違いが出ます。

  • 浅煎り:酸味が強く、さっぱりとした味わい。カフェインやポリフェノールが比較的残りやすい。
  • 中煎り酸味と苦味のバランスがよく、最も一般的。
  • 深煎り:苦味が強く、コクがある。カフェインはやや少なめになるともいわれます。

焙煎が進むほど香りは強くなり、風味に深みが出ますが、成分は熱により変化していくため、自分の体調や好みに合わせて選ぶことが大切です。


オーガニックコーヒーとは?信頼できる表示を知る

近年人気の「オーガニックコーヒー」。でも、何を基準に選べばいいか迷うこともありますよね。

  • 日本では「有機JAS」マークが付いていれば、農薬や化学肥料を使用せず栽培されたことを示しています。
  • 海外の認証(USDA、EUオーガニックなど)も見かけることがありますが、いずれも第三者機関が定期的に審査しています。

私自身も以前、オーガニック認証のついたコーヒー豆を試していた時期がありました。
でも、正直に言えば「美味しい」とまでは感じられず、今は自分が心からおいしいと思える豆を選ぶようになりました。

身体や心にとって大切なのは、「安心」だけではなく「好き」と感じられること。
オーガニックであるかどうかにこだわりすぎず、好みに合うコーヒーを見つけることも大切な視点だと思っています。


豆の産地や精製方法と体へのやさしさ

コーヒー豆は、産地によって気候や土壌の違いがあり、味や香りに個性が生まれます。また、収穫後の精製方法(ナチュラル・ウォッシュドなど)によっても、風味や体への印象が変わるとされています。

たとえば、農薬や化学肥料の使用を控えた栽培方法や、水洗処理(ウォッシュド)などの精製方法は、体にやさしいと感じる人も多いようです。ただ、実際に購入するときには、パッケージや販売ページにその情報が詳しく書かれていないことも少なくありません。

私自身、豆を買うときに「どんな処理がされているか」はわからないことも多く、最終的には“感覚”を大事にしています。香りのやさしさ、飲んだあとの軽さ、胃の負担がないかどうか。そういったことを手がかりに、少しずつ“自分に合う豆”を選ぶようになりました。

たとえば「浅煎りの豆が合う気がする」とか、「このお店の豆は安心して飲める」と感じたなら、それが今の自分にとってベストなのかもしれません。情報が少ないからこそ、体の感覚を頼りにする。そんな選び方も、自然でやさしい方法のひとつだと感じています。

まとめ|体にやさしい豆選びで、習慣がもっと心地よくなる

コーヒーは、選ぶ豆によって味も、体への印象も変わってきます。 「ちょっと気になる」「なんとなくすっきりしない」というとき、豆を見直してみるだけでも、飲む時間がより心地よいものになるかもしれません。

次回は、「自分で挽く、そのひと手間がもたらす心の整い方」についてご紹介します。

あとがき

ある日ふらりと立ち寄った珈琲店で、「中煎りと深煎り、どちらが好みですか?」と聞かれたことがありました。

そのときは深く考えずに「中煎りですね」と答えたのですが、後から試飲させてもらった深煎りの味が思いのほかすっきりしていて、印象が大きく変わりました。

深煎りは「苦い」と思い込んで、長い間避けてきました。香ばしさが強いと胃に負担がかかるような気もして、“体に合わないかも”とどこかで決めつけていたのかもしれません。

けれどこの日をきっかけに、苦味の中にあるすっきりとした後味や、鼻に抜けるような香り、そして飲んだあとのほっとするような落ち着きを感じられることに気づきました。

焙煎の違いだけで、同じ豆がまるで別の表情を見せてくれる。そのことに気づいてから、コーヒーの世界がぐっと広がったように思います。

選ぶ基準がわからなくても、それでいい。

“おいしい”と感じる味は、誰かに教えてもらうものではなく、体験の中で少しずつ育っていくものなのかもしれません。

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